屋根カバー工法(重ね葺き)
名前の通り今ある屋根をカバーする工法、既存の屋根に防水シートと新しい屋根を重ねます。
葺き替え(既存の屋根を剥がして張り替える)よりも剥がす手間・廃材運搬処分費が無い分、費用が抑えられます。
施工前
築15年ですがかなり離れた上空から見ても化粧スレートの退色と傷みがわかります。
施工後
まさに一新、ランダムに配色された濃淡と細かなラインが独特の豊かな表情を作ります。塗装では出せない質感と個性が光るデザイン。
施工前
少し離れて正面全体を見ると、一見何も問題は無いように見えます。ベースの白いサイディングも特に汚れている様には見えません。
施工後
際立つ白が眩しいです、目地が消えました。アクセントのバルコニー部分はクリア(無色透明な)塗装にしたことでモザイク調を活かしたままに。お施工主様が気に入られている既存の配色・イメージをそのままに、明るく・綺麗に・美しくフレッシュになりました。
屋根
【カバー工法】
ニチハ㈱ アルマ ブラウン AR
米国で生まれ約140年の歴史を持つアスファルトシングル。商品の「アルマ」はラテン語で「鎧」の意味、その名の通り雨風などから建物を守ります。
2層構造が織りなす凹凸と天然石のグラデーションが美しい。
外壁
【張り替え】1面のみ
ニチハ㈱ ハッシュウォール調 スノーMG ホワイトV
一見、くしびきのように見える荒々しい石材をきめ細かく積み上げた意匠が、柔らかさで安らぎのある表情を醸し出します。
【塗装】3面のみ
関西ペイント アレスダイナミックトップ
施工前 屋根
1枚1枚の先端から剥離し表面の一部はすでに欠損しています。
お住まいの周りには剥がれた屋根材が落ちていました。
まだ表面の小さな物でしたが、劣化が進むと危険です。
施工後 屋根
(施工中)
塗装前 バルコニー
コーキングにはヒビが入り、釘は浮いてきています。
サイディングは少しくもった感じに見えます。
塗装後 バルコニー
ツヤが出たことで、 凹凸の陰影と質感の違う独特のモザイクデザインが
存分に活かされました。
裏施工前
裏施工後
建物の正面側とは状態が全く違い、汚れや苔に加え、一部サイディングが浮いて繋ぎ目に隙間が開いてしまっています。
もはや同じサイディングとは思えない程です。汚れや苔は外部の環境要因と考えますが、今回のサイディングの浮きの要因は内部にあると考えられます。
この部分の屋内はお風呂場と言うことなので、サッシ周りの防水処理が不十分で結露による湿気がサイディングの裏に出てしまい、
水分を吸ったサイディングが膨れてしまった可能性が考えられます。
コーキングもやせてきています。
撤去後 ここが大事です!!
コーナー部分を残しこの面のサイディングは撤去しました。必要最小限の工事にするために破風板(はふいた)と呼ばれる部分を
破壊することなくサイディングだけを上手く剥がすことができました。サッシ周りにはコーキングが残ってしまうので、すべて丁寧に取り除きます。
中を確認すると・・・
下地の高さが揃っていなかったことが判明。両サイドのコーナー部分に対して、その間の木材の下地は5ミリ高い(外に出ている)状態でしたので当然、
そこに打ち付けられたサイディングは真っ直ぐではなく、角から外に膨らみまた角に向かって戻っていた状態でした。
下地と通気層を作る役割の木材を正しい厚さの物に交換する必要があります。
新しい下地
下地の木材を交換すると透湿防水シートに多くの穴が開いてしまい傷めてしまうので、一緒に交換します。
貫通部
サッシ周りや貫通部などの処理は防水テープを使用ししっかり行います。
新しいサイディング
コーナー部分は既存のまま、左側の白いサイディングは新しく張った物です。同じ商品 はすでに廃番となっていましたが、後継品で対応できましたので、凹凸のデザインはと ても近い感じです。
塗装後
新しいサイディングの色に合わせて塗料を調色したので、張り替えた部分以外のコーナ ーを含む三面を塗装しました。もちろん目地のコーキングも全て新しくしました。
通気見切縁・伝い水防止水切り
サッシ下は雨垂れによる汚れと著しく苔が発生していましたので
今回は「伝い水防止水 切り」を取り付けることにしました。また、「通気見切縁」と呼ばれる換気口を設けることにより、
土台水切りとサイディングの間から入り下地の間を通ってきた空気の出口 ができました。
これにより、透湿防水シートから出てきた湿気を逃がすことができるの で良い状態を保つことができます。