外壁カバー工法
名前の通り今ある外壁の上に新しいサイディング(外壁材)を重ね張る工法です。
既存の外壁材を撤去しないので張り替えよりも工事期間も短く、廃材運搬処分費も無い分費用が抑えられます。
施工前
外壁はモルタルですが部分的にタイル玄関横とサイディング左側部分もありました。素材ごとに色調が違っていました。
施工後
まさに一新、サイディングの直線的なデザインが凸凹の無い箱型の家の形状を存分に活かしました。
マットで飽きのこないストラタスカラー、付帯部はブラックに揃えたことで統一感があり落ち着いた印象になりました。
施工の様子
透湿・防水・防風シート、名前の通り湿気は逃がすけど水と風は通さないシートです。
もちろん見えない所もきちんとメーカー純正品です。
透湿・防水・防風シートを外壁に張り、貫と呼ばれる木材を一定の間隔で取付けます。
これは壁と壁の間に通気をとるためでもあり、ここに樹脂サイディングを固定します。
サッシ廻りや給湯器など外部設備を取付ける下地としても使用します。
サッシ廻りの貫にL型の板金を付け シーリング を打ちます。
これは貫が見えてしまうのを隠すためと、雨水の侵入を防ぐ意味もあります。
本体の前に役物(角やサッシ廻りなど特殊な場所に使用する特殊な形状の部材)を取付けます。
この時取付ける位置によっては水抜き用の穴を開けておきます。
雨水を入れないことも大事ですが、逃がす場所を作ることも大事です。
本体を下から見たところです。水が溜まらないように穴が開けられた状態で出荷されます。
施工後は見えなくなります。
サッシ左右の下に水を逃がすためのシートを取付けます。
いよいよ本体の登場です。長さは3.8mもありますが1枚の重さはたった2.3㎏!
軽量だから地震にも強くなります。
ここまでの工程が色々あり長く感じたかもしれませんが、ようやく本体を張ります。
手際よく採寸・切断・はめ込み・ビス留めしていきます。
季節の寒暖による伸び縮みを考慮し、ビスは締め付けません。1㎜程浮かせます、また長穴の中央に留めます。
シャープな陰影と繊細なテクスチャーが美しいです。
張り終えたところは足場(の壁つなぎ)で傷つけたり・変形しないよう緩衝マットを間に入れます。